金田式アンプの製作履歴
  
今までに制作した金田式アンプの履歴です。
製作の時期は順不同です。 (大体は古い順に並べましたが、何回も作り直したりしているので順序に前後はあります)
 
DCパワーアンプNo.9 A級50Wパワーアンプ
  
製作時期
    
    2012〜2023
   
 
金田式アンプの最初は1977年頃に製作したA級30Wパワーアンプでした。 その頃は部品も安く、特別高価な部品を使っていなかったので比較的手ごろな費用でできたと記憶しています。 金田式アンプに発振はつきものですが、当時は大学の部室にオシロやオーディオ関係の測定器があったので何とか正常動作にこぎつけました。
その後パワーアンプは50CA10のシングルアンプやLUXのA3700、同じくLUXのL-58A、ONKYOのM-506RSなどを使用していましたが、2012年にA級50Wのジャンク品を入手し、それをベースにして一から製作したのがこのアンプです。
その後おそらく3回ほど組みなおしを行い、最終的にONKYOのM-506RSが分解され、そのケースに組み込まれて現在に至っています。 A級50Wと言っても発熱の関係から多少アイドル電流を落としているので実質的にはA級動作は40W程度になっています。 それでも発熱が凄いのでヒートシンクの温度が60℃を超えてしまいます。 さすがに実用的ではないので天板にファンを4個つけて強制冷却し温度を43℃ほどに下げています。
現在のメインのパワーアンプです。
 
DCプリアンプ No.27
 
製作時期
 
   2008〜2009
  
 
このアンプはホームページをご覧いただいた方からお譲りしていただいたものをレストアしました。
このNo.27タイプのプリアンプはA級30Wを製作したあと暫くしてから製作し、A級30Wとペアで使用していました。
但し当時は予算が無かったのでトランスはTANGOのCT-20、カップリングコンデンサは当然マイカなど買えずフィルムコンデンサを使っていました。
このアンプはトランスはタムラ、カップリングはSEコンデンサというフルスペックです。
ケースもオリジナルでした。
 
ハイブリッドパワーアンプ No.118

製作時期
 
   2007〜現在
  
 
金田氏が最初に発表したハイブリッドパワーアンプです。
電源が+27V、+87V、+148V、+-30V、6.3Vと多く必要で真空管のヒーターも含めて全て乾電池という何とも凄いアンプでした。
しかし、当然電池駆動は非現実的で私は迷いなくAV電源で作りました。
特に問題もなく出来上がりましたが、スピーカー出力のマイナス側は+87Vとなっているので、シャーシと接触したり他の機材との接続を誤ると大変なことが起きてしまいます。
このアンプは実験的なもののようで、保護回路もありませんで長く使わず解体して保管してありました。
その部品がいまだに残っていたので2025年現在復活作業を行っています。
このアンプが現存しているか興味があるところです。
 
パワーアンプAB級70Wスペシャル

製作時期
  
   2008〜2010
 
いつの間にかたまってしまった金田式アンプ用のヒートシンクとパワートランジスタの活用で作ったアンプです。 回路自体は初期のA級70Wの回路を使いアイドル電流をA級動作40〜50W程度まで下げたAB級70Wパワーアンプです。
電源トランスはパイオニアのプリメインアンプA717に使用されていたものを2台分使用しました。
シャーシはアルミのアングルを組んで組み立て、ヒートシンクで強度を保っていました。
パワー段は方チャンネル4パラ、電源は2パラなのでヒートシンクが12個で電源トランスも4個乗るので、大きさも重量も大変なことになってしまいました。
その頃はHMA-9500Uも床に置いてあったくらいなので置き場所が無く、実稼働はほんの僅かでした。
  
プリアンプNo.198
 
製作時期
 
   2010
 
マルチチャンネル対応にしたプリアンプNo.198です。 バーニアダイヤルはLow、Mid、Highのレベル調整のボリュームです。
フロントパネルとリアパネルはアイボリーがかったホワイトのクラフト用紙に文字を印刷し、それをアルミ複合板に両面テープで張り付け、その上からクリアーを吹いています。 文字のフォントも自由ですので好みのデザインにできます。
このアンプは既製品のウッドケース(機種は不明)に入れたのでデザイン的にも、仕上がりも今までの中で一番きれいにできました。 内部の配線もうまくいったと思います。 使用期間はそう長くは無く次のアンプに移行していきましたが、とっておいても良いアンプだったと少し後悔しています。
 
パワーアンプNo.209 4チャンネル仕様

製作時期
 
   2011〜2025
  
 
アルテックのドライバーとMONITOR2001のウーハーを使った2ウエイマルチを構成するために作った4チャンネルパワーアンプです。 回路はNo.209を使用しています。 バーニアダイヤルはプリアンプNo.198の解体後のものを流用したもので、各チャンネルのレベル調整用です。 最終的には3ウエイにするためにバーニアダイヤルが3個ついています。
暫くお蔵入り状態でしたが今年になって再調整をしてマルチチャンネル復活を目指します。
 
プリアンプNo.213
 
製作時期
 
   2011
   
  
  
DCプリNo.213です。
バッテリー駆動で入力切替はリレー式、ケースはケンウッドのKAF5002を使いました。
この頃はケースは既製品アンプのものを利用することが多かったです。 見栄えも良いですから。
 
バッテリードライブ電流伝送プリアンプNo.215

製作時期
 
   2011〜2012
 
 
無線と実験誌8月号に電流伝送プリアンプが発表されました。 これはYAMAHAのHA-2と同じ考えもものであり、HA-2の良さは分かっているので、早速製作してみました。 ヘッドシェルには2SK43を片チャンネル1個搭載しています。 20PのSEコンデンサが付いていますが、これがないとインピーダンスの低いカートリッジでは発振してしまいます。 HA-2も全く同じで自作サテライトアンプにはコンデンサをつけてあります。音質的にはHA-2と大差は無く聞き比べても違いはほぼ無視できる範囲です。 この手のアンプの問題はヘッドシェルが重くなる点です。 重量のあるカートリッジだとサブウエイトをつけないとバランスがとれなくなってしまいます

 
プリアンプ No.27、No.198、No.218混合
 
製作時期
 
   2013〜2014
 
 
アンプの数が増えてきたため、金田式プリアンプの統合を行いました。 MM用はNo.27をそっくり移植し、MC用はEQアンプはNo.198、フラットアンプとヘッドフォンアンプはNo.218です。ケースはDENONのCS-PCMチューナーDTU-S10の躯体を使用しました。 電源はAC電源とバッテリー電源の両方対応となっており、スイッチで切り替える方式をとっていました。 入力の切り替えはリレーを使用。
 
電流伝送プリアンプ TYPE218のリニューアル
 
製作時期
 
   2023
 
 
プリアンプをもっとコンパクトにしようと思い小さなケースに分割して無理やり2系統を押し込みました。
No.218のイコライザ2系統、ラインアンプ、定電圧電源、トランス・整流の4分割です。
電源はAC電源のみとしました。
 
 
初期型パワーアンプの製作
 
製作時期
 
   2024   
 
 
オークションで金田式アンプのジャンク品を部品取りとして入手しました。
仕事部屋用にといつもの初期型のアンプ回路に、比較的新しい保護回路を組み合わせてBGMに丁度良いアンプに仕上がりました。
部品は殆ど手持ちの在庫品で組むことができました。
最初片チャンネルのDCバランスがとれず調べた結果、初段に使った2SK97のゲート漏れ電流が原因でした。
取り外してあった2N3954の中から漏れ電流の少ないものに交換して無事解決しました。
 
 

 
このほかにもいくつかの製作がありましたが、記録に残っているのは以上です。
この先も製作が続いていきそうです。