HMA-9500Ⅱの製作・・・笑劇場第二幕

HMA-9500Ⅱの製作でまたしてもやってしまいました。

基板のパターン確認のため、動作確認用の試験基板を作り間違いがないかの動作試験を行っていました。 とりあえず音は出たのですが、発振気味なのでいろいろ対策をしても改善せず次なる対策を考えておりました。 いくつかの試みを実行するために、発振止めのために仮に付けた部品類を取り去って初期状態に戻しました。 新しい対策を行って再度動作確認を行ったところDCバランスが数ボルトずれて全く調整できません。 終段のFETのバイアス電圧が規定迄上がらず、FETにも僅かの電流しか流れておらず調整もできません。 パワー段にはトラブル対策で1.5Aのヒューズを通して電源を供給していますが、FETを壊してはまずいのでパワー段の電源は切り離し、原因の調査を行いました。 各所の電圧・電流を確認すると初段の差動アンプの片側が全く電流が流れず、各所の電圧もおかしな値です。 とりあえず2段目の差動部を切り離し、初段だけにしての確認です。 トランジスタ・FET・ツェナーダイオードをチェックしても全て異常なし。 半導体を戻して半田付けを再チェックしても状況は変わらずです。 次にいろいろなところを切り離しDCバランスをとるツェナーダイオードと半固定抵抗だけにしても初段のFETのゲートにマイナスの電圧が出ています。 なんじゃこりゃ、オームの法則しかわからない私でも理解できる最低限の回路の状態にしても、どうしてここに電圧が出るのか分からず頭の中が混乱状態。 でもここでふと気づいたのがゲートに出ている電圧がDCバランスの基準となるツェナーダイオードの電圧に近い電圧ということ。 ツェナーダイオードからパターンを追っていくと原因がやっとわかりました。 基板のパターンが1か所間違っていました。 本基板のパターンは間違っていなかったのですが、ベークで作った確認用の基板のパターンが、エッチング前のマスキングの際にカットし忘れていた部分があったのです。結局DCバランス用のマイナス側のツェナーダイオードがFETのゲートに繋がっていました。 基板パターンはCADで何パターンも考えていたので、似たようなデータがいくつもパソコンに入っていました。 愚かにもその中の修正前の間違ったパターンで基盤を作っていました。 パターンの確認の際に繋がっていることだけに注視していたので、繋がってはいけない部分を確認するのを怠っていたということです。 まさかパターンが間違っているとは思わず、4日間悩み続けていたのでした。 私としてはよくあるケアレスミスですが、まあ原因がわかって一安心です。 それにしても他の部品を焼損するなどの致命的な間違いでなかったのが幸いです。 しかし、なんで音が出たのかは??

HMA-9500Ⅱは電源電圧が+-76Vもあるので、間違いの場所によっては半導体総崩れのような悲惨な状況になってしまいます。 この際本基板を使って再度試験運転を行うことにします。 笑劇場の第三幕が始まらないことを願っています。 ホームページは mj4018.lsv.jp/9500modoki.html

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