金田式パワーアンプNo.209の手直しと調整

13年前に製作してずっと放置していた金田式パワーアンプ、No.209(4チャンネルAC電源仕様)を引っ張り出して手直しと調整を行いました。 電源を入れたところアイドル電流が大幅に増加していたので、一部抵抗値を変更してどうにか既定の電流値に調整することができました。 金田式のオリジナルはバッテリードライブなのですが、バッテリーの管理が大変なのでAC電源で動作させています。 それも定電圧電源ではなくコンデンサせ整流しただけのものです。 製作当初聞いた感じではハムなども特に感じられず十分なトランス容量もあるので実用上は全く問題はありません。 電圧も低いし、アイドル電流も少ないので発熱はほとんどなく、パワートランジスタもシャーシに直付けです。 発熱が少ないので安定性も良いこともメリットです。 一応4チャンネルの調整が終わったので健康診断を行ってみました。 電源投入後徐々にアイドル電流は上昇していきますが10分経たずに2~3mAアップで安定します。 アイドル電流は規定値より若干高い75mAにしました。 金田式パワーアンプは発振との闘いですが(最近のアンプは分かりませんが)このアンプは若干の対策でOKでした。 (初期のA級アンプは定電圧電源やアンプ部の発振に悩まされました。 金田式パワーアンプは基板間やトランジスタ間の配線を少し動かしただけで発振したり止まったりもするので大変でした) 出力に8Ωのダミー抵抗を繋ぎ保護回路のDC検出の配線を外して方形波を入れてみます。 オシレーターが古いので参考程度ですが、発振の有無も併せて様子を見てみます。 10KHzで少しオーバーシュートとリンギングが見られますが、以前の金田氏の製作記”多少のオーバーシュートは問題がない、これを取ると音に元気がなくなる”というようなコメントがあったと記憶しているのでOKとしましょう。 周波数特性はオシレーターとミリバルを繋ぎ、オシレーターの周波数を上げていってどの位の周波数で下がってくるかを見ました。 オシレーターが200KHz迄なので大まかな傾向しか分かりませんが、100KHzでは+-0で200KHzで-0.5dbといったところです。 これでとりあえずは眠っているアンプは無くなりました。 そのうちに3ウエイマルチチャンネルの実験でもしてみようかと思っています。 ALTECのドライバー902-8Aも2組休眠状態です。 13年ぶりに音が出るでしょうか。 今回の手直しと調整の様子は ホームページをご覧ください。 ホームページはこちらから  mj4018.lsv.jp/kanetapow209.html

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